餌・給餌

フトアゴヒゲトカゲの餌の種類・与える量・頻度について

餌を食べるフトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲはベビー・ヤングアダルト・アダルトと成長ステージに合わせて給餌方法を変える必要があります。

そこで今回はフトアゴヒゲトカゲの餌の種類や与え方・頻度・給餌の際のポイントを成長ステージごとにご紹介します。

餌の種類

フトアゴヒゲトカゲの餌は大きく分けて4種類に分類できます。生体にとってそれぞれ異なる役割があり、どれか一つがあれば良いというわけではありません。まずはそれぞれの餌の特徴をしっかりと理解しておきましょう。

餌昆虫

栄養価の高い餌昆虫は、特にベビーからヤングアダルトの成長期に欠かせません。嗜好性が高くフトアゴヒゲトカゲにとっては生涯大好物といっても過言ではありません。

コオロギ

フトアゴヒゲトカゲの餌昆虫としてはもっとも定番のコオロギ。高タンパク・低脂質で栄養バランスに優れ嗜好性も抜群。爬虫類ショップや熱帯魚ショップで入手しやすいのも人気の理由です。

餌用のコオロギにはヨーロッパイエコオロギフタホシコオロギの二種類あり、それぞれ異なる特徴があります。

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ただし、成長した雄の鳴き声がうるさかったり、臭いが気になったり、ストックケースを清潔に保たないとバタバタと死んでいくので管理は面倒です。特にヨーロッパイエコオロギはとても素早く運動神経がいいので、ストックケースの高さが低いと脱走の恐れがあるので要注意。またコツさえ掴んでしまえば繁殖も可能です。

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冷凍コオロギ・乾燥コオロギ

虫が苦手で活きたコオロギを与えるのが困難な場合は冷凍コオロギや乾燥コオロギを与えましょう。もちろん活き餌に比べ栄養価は劣るので、生体のことを考えると活きたコオロギがベストです。

デュビア

コオロギに次いで人気のあるのがデュビア、いわゆるゴキブリです。ゴキブリと聞くと黒光りした素早いアイツを連想しますが餌用のデュビアは全く別物。どちらかというとダンゴムシに似ています。

動きが鈍くコオロギのように跳んだりしないので、ストックケースから脱走する恐れはありません。また水切れに弱いコオロギに比べて非常にタフでストックし易いので、ビジュアルさえ我慢できれば初心者にもおすすめです。

コオロギ同様、繁殖は可能ですが成長スピードが遅いので繁殖にはやや不向きです。

レッドローチ

こちらもゴキブリ。デュビアよりもTHEゴキブリっぽいビジュアルです。デュビアに比べてやや臭いはあるものの、成長スピードが早いので繁殖向き。デュビア同様タフなのでストックし易く初心者にもおすすめ。

ミルワーム(ジャイアントミルワーム)

ミルワームはチャイロコメノゴミムシダマシやコメノゴミムシダマシの幼虫で、高タンパクで嗜好性が高くフトアゴには人気です。ただしリンとカルシウムのバランスが悪く、高カロリーなのでアダルトにはたまに与える程度にしておきましょう。

ミルワームのデッカイ版ジャイアントミルワームも人気ですが、皮が硬くて消化しにくく、生きたまま丸呑みして胃袋を食い破られた例もあるようなので、頭を潰して与えるのが安全です。

シルクワーム

カイコの幼虫で低タンパク・高カルシウムが特徴ですが、餌となる桑の葉の入手が面倒です。また桑の葉は爬虫類の餌としても非常に優れているので、桑の葉が手に入るなら直接生体に与えた方が良さそうです。

ハニーワーム

釣り餌のぶどう虫の別名で、ミツバチの巣の中で蜂蜜を食べて育つ蜂蜜蛾の幼虫です。とても高脂質・高カロリーなので拒食気味の生体や出産前後の雌の体力回復におすすめです。

野菜

野菜は栄養摂取と水分補給ができる餌昆虫と同じくとても重要な餌になります。

主に小松菜・ちんげん菜・豆苗・モロヘイヤなどの葉野菜や、インゲン豆やグリーンピースなどの豆類に加え、人参・かぼちゃ・オクラなどをバランスよくミックスして与えます。

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また近くに採取場所があれば、タンポポ桑の葉などの野草は栄養価が高く食物繊維に富んでいて非常におすすめです。

人工飼料(フード)

フトアゴヒゲトカゲ用の人工飼料は必要な栄養素がバランスよく含まれていてヤングアダルト以降はメインの餌として与えることもできます。ゲルタイプペレットタイプがあり、成長ステージに合わせて使い分けるのが一般的です。

ゲルタイプ

ゲルタイプのフードは主にベビーの給餌におすすめ。ゲルタイプで有名な人工飼料はグラブパイ。昆虫粉末を75%配合しているので、冷凍コオロギや乾燥コオロギすらダメな人はグラブパイ一択です。ただ、粉状で販売しているのでちょっとした調理が必要です。

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嗜好性が高いとはいえ全ての個体が食べてくれるわけではありません。

アダルトの場合、昆虫代わりにたまに与える程度であれば問題ありません。ただメインフードとしては栄養価が高過ぎて肥満の原因になりかねないのでレパシーのベジバーガーがおすすめ。肥満にならない程度のタンパク質と、豊富な食物繊維を配合したアダルト向きの人工飼料です。

また最近発売されたフトアゴゲルも同じゲル状フードです。グラブパイとは違いキャップを開けて搾り出すだけなので簡単に給餌可能です。

ペレットタイプ

カリカリに乾いたドライタイプの人工飼料です。私がよく使うのはレップカルのフトアゴフードです。カラフルなので色によって嗜好性が変わります。

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ベビー用とアダルト用があるので生体に合わせて給餌します。そのまま与えても良いですが、水や野菜ジュースでふやかして与えると水分補給にもなるのでおすすめです。

レップカルのフトアゴフードはカラフルなだけに、同じ味でも食べる色と食べない色が出てくるのでロスも少なくありません。そんな場合はこちらの人工飼料もおすすめです。

フルーツ

フトアゴヒゲトカゲはフルーツが大好き。バナナ・イチゴ・リンゴなど喜んで食べてくれます。ただフルーツは糖分が多いのでたまにおやつとして与える程度にしておきましょう。

サプリ

カルシウム剤・ビタミン剤・整腸剤などのサプリがありますが、主に使用するのがカルシウム剤。特にベビーからヤングアダルトの成長期にカルシウムと紫外線が不足するとすぐにクル病になってしまうので、餌昆虫には必ずカルシウム剤をダスティングしましょう。

紫外線が不足している時はビタミンD3配合のカルシウム剤を使用します。

餌の与え方

これから紹介する給餌方法は我が家での一例に過ぎずこれが全てではありません。それぞれ生体や飼育環境にあった給餌方法を見つけましょう。

ベビー(〜生後2ヶ月/〜30cm)

餌を待つフトアゴヒゲトカゲのベビー
8:00起床(ランプ点灯) 起床したら一時間程度バスキングさせて体を温めます。
9:00 細かくカットした小松菜を与えます。食べなければ無理に食べさせず、コオロギを食べるだけ与えます。
14:00 ベビー用の人工飼料(フード)を与えます。食べなければ無理に食べさせず、コオロギを食べるだけ与えます。

給餌頻度:毎日、1日2回

コオロギを中心にお腹いっぱい与える

ベビーにはコオロギを中心に毎日お腹いっぱいに与えます。体のサイズに合わせてコオロギのサイズも徐々に大きくしていきますが、あまり大きすぎると消化不良や吐き戻しに繋がるので、やや小さめの方が安心です。

成長期はとにかく栄養満点の餌をお腹いっぱいに与え、たっぷりとバスキングして紫外線を浴びさせ丈夫な体・骨格を作ることが重要です。

また、コオロギ(餌昆虫)にも新鮮な野菜や人工飼料など良質な餌を与えるようにし、必ずカルシウム剤をダスティングします。

野菜と人工飼料(フード)に慣れさせよう

手から餌を食べるフトアゴヒゲトカゲ

毎日コオロギばかり与えていると成長してから野菜や人工飼料を食べなくなってしまう可能性があるので、ベビーのうちから野菜と人工飼料(フード)にも慣れさせておきましょう。

野菜はベビーでも食べれるサイズに細かくカットして餌皿で与えます。最初は餌皿に入れっぱなしだと反応しない場合もあるので、手でつまんで目の前で野菜を動かして見るとパクッと食いつきやすいです。

フードを食べるベビーの頃のどんぐり氏

ペレットタイプの人工飼料は固いため水や野菜ジュースでふやかして与えます。こちらもベビーのうちはなかなか興味を示さないかもしれませんが、成長するに連れて食べるようになる傾向があります。空腹時に反応しやすいので、毎日コオロギの前に与えてみましょう。

ヤングアダルト(生後2ヶ月半〜6ヶ月/30〜45cm)

餌を待つフトアゴヒゲトカゲのヤングアダルト
8:00起床(ランプ点灯) 起床したら一時間程度バスキングさせて体を温めます。(たまに温浴)
9:00 先に野菜を与えます。野菜を食べなくなったらコオロギを食べるだけ与えます。
14:00 先に人工飼料(ゲルタイプ)を与えます。人工飼料を食べなくなったらコオロギを食べるだけ与えます。

給餌頻度:毎日、1日2回

野菜と人工飼料(フード)を増やしていく

成長するにつれて食べる量も増えていきます。これまではコオロギを好きなだけ与えてきましたが、この頃から野菜や人工飼料(フード)をよく食べるようになるので割合を徐々に増やしていきます。

人工飼料は嗜好性の高いゲルタイプをメインにし、もし食べるようであれば早めにペレットタイプに切り替え始めても良いでしょう。

成長期真っ只中は面白いほどよく食べ、よく育ちます。引き続きコオロギなどの餌昆虫も食べるだけ与えてすくすく育てましょう。

アダルト(生後6ヶ月〜/45cm〜)

餌を待つフトアゴヒゲトカゲのアダルト
8:00起床(ランプ点灯) 起床したら一時間程度バスキングさせて体を温めます。(たまに温浴)
9:00 人工飼料(ペレットタイプ)と野菜をメインにして、コオロギはおやつ程度に与えます。

頻度:週2〜3回、1日1回

健康維持に気をつける

アダルト以降は野菜と人工飼料(フード)メインの食生活に切り替え、コオロギはたまにおやつ程度の量を与えるようにします。人工飼料(フード)は必ずアダルト用のものを選び、肥満防止のため野菜と半々の割合に調整します。

餌の量は満腹ではなく腹八分程度に留め、アダルト以降は健康維持を第一に考えましょう。餌の頻度は週2〜3回でOK。どの頻度でどれくらいが適量かは生体よって様々ですが、与えすぎず偏食にならなければざっくりとした給餌でも問題ありません。

月曜日 野菜(腹八分)
水曜日 コオロギ(おやつ程度)
金曜日 人工飼料(腹八分)

私の場合はこのように曜日によって与える餌を決めておき、各個体の体調や体重に合わせて微調整しています。

まとめ

フトアゴヒゲトカゲに与える餌の与え方は飼育者によって様々で、給餌にこれといった正解はありません。

  • ベビー〜ヤングアダルトは昆虫メインに腹一杯
  • アダルト以降は野菜と人工飼料をメインに腹八分

この基本二点を押さえつつ、個体の成長ステージや嗜好性、体調や体質にあったベストな給餌方法を見つけましょう。

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ウォーキー
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デザイン・イラスト制作/アーティストグッズ企画・製作/ライブハウス・音楽レーベル運営から趣味ブログまで、色んな事をクリエイトしています
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