フトアゴ用ハーネス3色入荷しました!!
レイアウト

擬岩バックボードの作り方

流木で寛ぐギドラ氏

フトアゴヒゲトカゲを飼育する上で、ケージ内のレイアウトに凝る事も醍醐味です。飼育者によってフトアゴヒゲトカゲのケージレイアウトは様々ですが、私はケージ内に大自然を表現したようなレイアウトが好きなので、先日完成したギドラ氏の自作ケージもワイルドにカスタムしたいと思います。

と言っても床材やシェルターはもうあるので残すはバックボードのみとなります。バックボードはケージ内の雰囲気がガラリと変わる重要なアイテム。

今までは炭化コルクをバックボードとして使っていたのですが、木屑が永遠に出て来てケージ内がすぐに汚れてしまいます。別の物にしようと市販のバックボードを探してはみたのですが、なかなか好みの物が見つかりません。

欲しい物がない、そんな時は何でも作ってしまうのが私の性分。と言う事で擬岩バックボードを自作する事にしました。

擬岩バックボードの材料は?

実は海外ではバックボードやシェルターの自作が盛んのようで、色々なサイトで作り方が紹介されていました。私がイメージしているのは自然の岩肌なのですが、発泡ウレタンフォームを使ったり発泡スチロールを使ったりと材料も様々。そこで材質的に擬岩を最も表現しやすそうな造形用モルタルを使ってバックボードを作る事にしました。

STEP①造形

スタイロフォームでベースを作る

全てをモルタルで作ってしまうとかなりの重量になりそうなので、ベースとなる部分はスタイロフォーム(固い発泡スチロールの様な板)で作ります。海外でもこの手法が主流のようです。

スタイロフォームに下書き

まずはスタイロフォームにマジックであたりを付けました。全く完成像が想像できないのでとりあえず思うままに書いてみました。

スタイロフォームを削ってベースを作る

ラフを元にカッターで削って行きます。岩の凹凸をイメージしながら削って行くのですが、完成像がないとやはりピンと来ませんが、とりあえず細かい事は気にせず何となく岩っぽく削って行きます。

スタイロフォームを爪楊枝で固定する

さらに岩の立体感を出すために、スタイロフォームで凸の部分を作ります。接着剤だと乾燥に時間がかかるので竹串を使いました。

スタイロフォームでベース作り

せっかく作るのにただのバックボードだと芸がないのでシェルターになる部分や階段やちょっとした休息スペースも作る事にしました。何となく完成像がイメージ出来てきました。そしてサイズ感を確認するために実際にケージにセッティングしてみました。前後のバランスもいい感じです。

下地となるモルタルを塗る

下地のモルタル塗り

最初はスタイロフォームに直接造形用のモルタルを塗っってみたのですが、性質上スタイロフォームに造形用モルタルが上手く定着せずにボロボロと取れてしまいました。定着させるためにスタイロフォームにラス網と言う網を貼る方法もあるのですが、細かい部分が面倒くさそうだったので下地剤としてインスタントセメントを塗りました。シャバシャバのインスタントセメントを適当に塗って行き乾燥させます。

造形用モルタル(ギルトセメント)を塗る

造形用モルタル

造形用のモルタル(ギルトセメント)はその名の通り自由自在に造形する事が出来るモルタルです。

ギルドセメントを混ぜる

適量を水で溶いていくのですが、初めて使うモルタルなので水の量は適当です。

スタイロフォームにモルタルを塗り始める

造形用モルタルをスタイロフォームに塗って行きます。シェルターの裏の部分まで隙間なく埋めて行きます。

スタイロフォームにモルタルを塗っていく

下地のおかげでしっかりと塗る事が出来ました。全体に塗り終わったら少し乾くまで時間を置きます。

ディテールを作り込む

モルタルで擬岩の細部を作り込む

半乾きになったらリアルな岩になるようにディテールを作り込んで行きます。と言っても岩をリアルに表現するのは難しいですね。単に岩と言っても細かい部分をどう表現すればリアルな擬岩になるのか…。この辺りは研究が必要になりそうです。

ギルドセメントで擬岩を作っていく

なかなか満足のいく擬岩に仕上がらず、乾いては塗り、削り、また乾かしの繰り返しでしたが、きりがないので一旦完成としました。ここから完璧に乾燥させるためにベランダに二〜三日放置します。

STEP②着色

モルタルのアク抜き

今回制作するバックボードは水中に入れず、水に接する事もないので本来であればアク抜きの必要はありませんが、将来的にもしかしたら水槽で使用するかもしれないのでアク抜き剤を使用してアク抜きをしておく事にしました。

モルタルのアク抜き剤

使用したアク抜き剤はアクアマリンソフト。通常は水中でアク抜きをするのですがバックボードが大きいため水に沈める事が出来ません。そこで原液を直接刷毛で塗ってアク抜きする事にしました。

モルタルから出てくるアク

刷毛でモルタルにアク抜き剤を塗ると、写真のように泡(アク)が出てきます。この泡が出てこなくなるまでアクアマリンソフトをひたすら塗ります。しかしこの方法は原液の減りが凄まじく、半分以上原液を使用しました。風呂場に浸けてアク抜きをすればこんなに原液を使用する事もなかったなと今になって後悔しています。

アクを抜き終わったら水でしっかりと洗浄して再び屋外に放置して乾燥させます。

シーラー(下地剤)を塗る

モルタルに塗るシーラー

アクを抜き終わりモルタルが完全に乾燥したら、モルタルに塗料がしっかりと付着させるためにシーラーを塗ります。モルタルの表面が水分を吸収するのかこれまたかなりの量を使用しました。

シーラーを塗ったギルトセメント

全体に塗り終えたら再び放置し乾燥させます。

ベースの色を着色

ターナーミルクペイント

シーラーが乾燥したら着色作業に入ります。今回使用する塗料はターナーのミルクペイントという水性アクリル塗料です。水性アクリルであれば何でも良かったのですが、生物に害が少なそうだったのでこちらを使用する事にしました。パッケージも可愛くて素敵ですね。

水性アクリル塗料で色塗り

塗料は薄めたりはせず原液のまま塗ります。この塗料はこってりしていて細かい部分が塗りにくいため綿棒を使って塗りました。

ベースを塗り終えた造形モルタル

ベースを全体に塗り終えたら乾燥させます。乾燥するとマットな仕上がりになります。なかなか岩っぽさが出てきましたが、おもちゃの岩と言う感じなので、さらにエイジング塗装でリアルな擬岩に仕上げて行きます。

エイジング

擬岩をエイジング塗装

刷毛を叩くように使って陰影を付けたり汚れを付けたりして質感を足し、出っ張っている部分は明るく、逆に陰になる部分は暗くし、立体感を出す事を意識しながら着色して行きます。

ギルトセメントをエイジング加工

刷毛がバサバサの状態で明るめの色をモルタルにサッとなぞると、細かく出っ張っている部分にハイライトが入ります。ケージ内に設置した時に出来るだけ奥行きが出るようにハイライトを少し大げさに入れてみました。

ギルトセメントで作った擬岩

陰になる部分に暗めの色を入れると奥行きがぐっと出てきます。

STEP③レイアウト

着色が終わり完成した擬岩バックボード。三日ほど放置し完全乾燥したのでケージに早速レイアウトしてみました。

処女作にしてはかなり満足度の高いバックボードが出来たと思うので、ギドラ氏の反応と併せてご覧下さい。

新しいバスキングスポットにいるギドラ氏デザインが一新されたバスキングスポットからの眺めも良し。
自作したシェルターに隠れるギドラ氏広めのシェルター完備。
岩肌を確認するギドラ氏カメラ目線も納得のリアルな岩肌。
バックボードと流木お気に入りの流木も置き方を変えて再利用。
ギドラ氏の寝床階段を上るとそこには休憩スポットも。
擬岩バックボードで寛ぐギドラ氏ギドラ氏もはみ出さんばかりのリラックスモード。
落下するギドラ氏気を抜きすぎると落下の危険あり。
兵隊のフィギュア小隊長も身を隠せる岩陰。
ロッククライミングするギドラ氏ロッククライミングで運動不足も解消。
広々としたケージ内急な来客も安心の大広間。

まとめ

最近ギドラ氏とどんぐり氏を観察しているとフトアゴヒゲトカゲはどうやら高いところに登りたがる習性があるようです。フラットなレイアウトもいいのですが、せっかく広いケージを作ったので、もっと空間を有効活用しバックボードと流木を使って立体行動を出来るようにレイアウトしてみました。

設置後のギドラ氏の行動を観察すると、思惑通りかなり活発にケージ内を動き回ってくれています。ケージ内を元気に走り回ってくれると見ている方も楽しくなってきますね。ちなみに写真で見るより生で見た方がメタハラの光量で陰影が強調され、かなりリアルで奥行きのあるバックボードに見えます。

バックボードの完成度含め、今回のレイアウト変更は大成功だったと思います。これで要領はつかんだので近々どんぐり氏のバックボードも自作しようと思います。

新居を確認するギドラ氏ええんちゃう。
ABOUT ME
ウォーキー
ウォーキー
デザイン・イラスト制作/アーティストグッズ企画・製作/ライブハウス・音楽レーベル運営から趣味ブログまで、色んな事をクリエイトしています
木製ケージにしませんか?
木製ケージ製作します

木製ケージにしたいけど、作り方がわからない!作る時間がない!道具がない!そんな方のために、爬虫類用木製ケージをオーダーメイドで製作致します!!

気になる価格や仕様をチェック

関連記事