フトアゴヒゲトカゲの健康を保つ上で必要な紫外線。ケージ内には紫外線ライトを設置し紫外線を照射してはいますが、あくまで補助程度にしかなりません。
やはり本物の太陽での日光浴がフトアゴヒゲトカゲの健康には必須なんです。
しかし、ベランダや庭で日光浴させるとなると逃走する恐れやカラスなどの外敵に襲われるなどリスクだらけ。
そこで今回は、フトアゴヒゲトカゲなどの爬虫類をベランダで日光浴させることができる日光浴ケージの作り方をご紹介します。
日光浴ケージの作り方(シングル型)
使用した材料
- ワイヤーネット大(62cm×29.5cm)×2
- ワイヤーネット小(62cm×19cm)×2
- 結束バンド
- ジョイント人工芝×2
- 人工観葉植物×2
全てダイソーで購入し、計9点972円でした。
使用した道具
- ペンチ
- ハサミ
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1ワイヤーネットで外枠を作る
ワイヤーネット大1枚とワイヤーネット小2枚の長辺同士を結束バンドで固定し、結束バンドの不要な部分をハサミでカットします。
最初は写真の様に2カ所しか固定していませんでしたが簡単にズレてしまうので1辺に対して3カ所固定しました。
結束バンドは強めに絞めましょう。
余分な部分はハサミでチョキりとカットします。
次にもう1枚のワイヤーネット大をこの矢印の部分でカットします。
太いワイヤーはかなり固いので要注意です。カットして残った部分も後ほど使用するので取っておきます。
同じものを二枚作り、日光浴ケージの扉面とケージ奥の面として使用します。
結束バンドで写真のように固定しました。次に箱状にして出入り口にする扉面は固定せず、ケージ奥の面だけ左右を固定します。
出入口は固定せずにパカパカさせておきます。
次に先ほど扉面とケージ奥の面をカットして残った部分をケージの奥の上部に棚を作るような感じで結束バンドで固定します。
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2人工芝で床を作る
人工芝をジョイントします。四方の不要なジョイント部分は邪魔なのでハサミでカットします。
切った勢いで部屋中にネギのような物体が散らばります。
ワイヤーネットで作った枠を被せて持ち上げても床が弛まないように結束バンドで数カ所固定します。外枠と同じ様に結束バンドの余分な部分はハサミでカットします。
完成が近付いてきました。
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3人工観葉植物で日除けを作る
人工観葉植物を3等分する様にペンチでカットして、人工観葉植物を先ほど作った棚の中に隙間が出来ないようにバランス良く取り付けます。
この観葉植物で作った日陰が日光浴で暑くなってしまった時に体を涼める事が出来る逃げ場になります。

観葉植物をチェックするギドラ氏。
最後にバスキングスポットとなるレンガや溶岩石を設置すれば完成です。
所要時間20分でなかなかしっかりした日光浴ケージを作ることができました。しかし我が家には現在4匹のフトアゴヒゲトカゲがいるため、順番に日光浴させる必要があります。これがなかなか効率が悪く面倒臭い…。
ということで、4匹まとめて日光浴をさせることができるタワー型の日光浴ケージにグレードアップさせることにしました。
タワー型日光浴ケージの作り方
基本となる材料はシングル型と同じくワイヤーネットです。初代日光浴ケージのワイヤーネットもバラして使用することにしたので必要な分だけ追加購入しました。また床に敷く人工芝、それぞれのパーツを連結・固定するための結束バンド、日除けのための人工観葉植物は前回の余りを使用します。
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1各部屋の高さを決める
今回は4つの部屋を作るのですが、各部屋の高さはあえて低めに設定しました。縦のマスが17マスあるので上3部屋は4マス、一番下の部屋だけ5マスと少し高めにしました。
日光浴をさせているとカラスや鳩などの鳥が不意に横切る事があります。元々フトアゴヒゲトカゲは真上からの気配に敏感なので、部屋の高さ(屋根)を低めにして少しでも安心して日光浴する事ができるように配慮しました。
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2結束バンドで固定する
各部屋の床面になるワイヤーネットを結束バンドで固定し、余分な部分はハサミでカットしていきます。
次に背面を結束バンドで固定していきます。揺すってみて歪んでしまう部分は結束バンドの数を増やしなるべく強めに固定します。
これで土台は完成です。
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3各部屋に人工芝を敷く
各部屋のサイズに合わせて人工芝をハサミでカットします。上手く切らないと緑のカスが大量に発生するので要注意です。
人工芝を4枚ほどカットできたら各部屋に敷き、おなじみの結束バンドで固定します。
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4各部屋の扉を作る
次に各部屋の扉を作ります。扉はちょうど良いサイズのワイヤーネットがなかったので大きめのワイヤーネットをペンチでカットして作ります。ちなみにワイヤーネットの外枠部分はめちゃくちゃ硬いので根性でカットします。
カットした扉の上辺の左右二箇所を結束バンドで固定します。扉の高さは下の階に被るように少し長めのままにしています。
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5人工観葉植物で仕上げる
最後に屋上を覆うように人工観葉植物を取り付けます。こちらも定番の結束バンドです。
作業時間は15分くらいでしょうか、あっという間に完成です。
使ってみた
天気も良いので日光浴ケージを早速使ってみる事にしました。我が家のベランダは日当たりが良すぎてかなり高温になります。特に夏場はベランダのコンクリートの熱も凄まじく灼熱地獄でした。ケージの下に断熱材を敷いたり底上げしたりと色々工夫してみたのですが、それでもトカゲたちは早々に日陰に避難してしまう始末。
色々と試してみた結果、室内の窓際で使用する事で最適な温度を保つことが出来ました。
下の階から順番に日光が当たり始めます。部屋の天井が日除けになるので適度に日陰ができます。
ベランダで使用していた時はカラスに襲われる危険があるのと脱走する可能性もゼロではないため目を離すことができませんでしたが、網戸を閉めれば全て解決です。ただ網戸によって紫外線が若干カットされてしまうのがネックです。
日光浴デビューのハテナも気持ちよさそうにしています。我が家のフトアゴヒゲトカゲは日光浴中ずっと空を眺めています。
タワー型は下から順番に日が当たり始めるので、最上階はしばらく日陰のままです。日陰でも紫外線を浴びる事はできますが、なんだか寂しそうですね。
タワー型はお互いが顔を合わせる事がないので落ち着いて日光浴させる事ができます。
一つ注意点としては脱糞問題です。
日光浴中は体も温まり…。

なんて事もあり得ます。そんな時に備えて脱糞の恐れがある部屋にはペットシーツを敷いてあげます。
これで下の階に糞漏れして怒られる心配もありません。
まとめ
この日光浴ケージのおかげで効率よく日光浴できるようになりました。温度も日当たりもかなり心地良いようで、トカゲたちもとても気持ち良さそうにしています。
今までこの光景を夢見ながらなかなか実現できなかったので、これから天気の良い昼下がりには彼らと共に幸せなひと時を過ごそうとおもいます。
フトアゴヒゲトカゲについてもっと詳しく知りたい方は「フトアゴヒゲトカゲまとめ」ページをご覧ください。
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フトアゴヒゲトカゲまとめ
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