爬虫類の餌用コオロギの繁殖と孵化後の飼育方法

フトアゴヒゲトカゲに限らず、爬虫類の餌として重宝されるコオロギ。特に昆虫食がメインとなるベビーからヤングアダルトにかけてはかなりの消費量。一匹にすれば10円程度ですがチリも積もればなんとやら…。

また一度にストック出来る量が限られているので定期的に爬虫類ショップへ買いに行く事になり何気に労力もかかります。

そこで私は思いました、繁殖してしまおうと。

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産卵編

産卵床の作り方

まず、コオロギが卵を産む産卵床を作ります。野生のコオロギは土の中に卵管を差して卵を産みつけるので産卵床には土を用意してあげたいところですが、部屋の中で管理するのでコバエの発生を避けたいところ。そこで今回は100均で買える材料(タッパーとコットンパフ)を使って土を使わない産卵床を作る事にしました。

タッパーに出入口を作る

コオロギの産卵床に使うタッパーをカット

100均で購入したタッパーにコオロギが出入り出来るようにカッターで出入口を作ります。底に水分が溜まるので5ミリ程度の高さをキープします。

コットンパフの層を作る

コオロギが産卵出来る場所を作って行きます。まずは一番底にコットンパフを二枚敷いてたっぷりと水分を注入します。

タッパーでコオロギの産卵床を作る

次に一枚のコットンパフを半分の厚さになるよう二枚に割きます。

コットンパフを割く

割いたコットンパフを千切る感覚で千切れない程度まで引き延ばして行きます。

コットンパフを使って産卵床を作る

引き延ばしたコットンパフを霧吹きでたっぷりと湿らせながらタッパーに敷いて行きます。一枚のサイズでは面積の六割くらいしか埋まらないので左右交互に全面が埋まるように敷きます。

コオロギの繁殖に使う湿らせたコットンパフ

1.5から2センチくらいの厚みになるまで繰り返し敷いて行きます。

イエコの繁殖用アイテム

コオロギは湿っている場所に産卵する習性があるので、手で触って湿っているのがわかるくらの湿り気は必要になります。敷き終えたら最後に蓋をして完成です。

コオロギの産卵床を自作

恐らく普通に湿らせたコットンパフを重ねて行くだけでも大丈夫だとは思うのですが、柔らかい環境の方が卵管が差しやすく、孵化したコオロギたちも出てきやすいかなと思いこの方法にしてみました。

産卵床を設置する

完成した産卵床をコオロギをストックしている飼育ケースに設置します。予めペットショップで産卵可能なサイズのコオロギを購入しておきました。普段使用している給水器があると間違えて産卵してしまうかもしれないので一時的に撤去します。

餌用コオロギの産卵床

産卵床を設置すると早速、雌のコオロギたちが入ってくれました。けっこう感動します。あとは一晩放置して産卵を待ちます。

産卵するコオロギ

そして一晩放置した産卵床を確認してみると…。

コオロギの産卵

無数の卵が無事に産みつけられていました。よく見ると表面だけでなくコットンの中までたっぷりと卵が確認出来ました。今回は産卵床を三つほど用意しておいたので、新しい物と交換してまた一晩置くことで三つの産卵床全てに産卵を確認出来ました。

孵化編

孵化用ケースを作る

まずは飼育ケースから取り出した産卵床を入れる孵化用ケースを作ります。ご察しの通り材料は全て100均で揃えました。今回使用したのは高さがあるフード用のコンテナです。

イエコの孵化に使用するタッパー

加工はコンテナの蓋の部分に空気穴を開けるだけです。

コオロギの孵化用ケース

同じ物を二つ作り、一つは孵化用ケース、もう一つは初令用ケースとして使用します。

産卵床を設置する

孵化用ケースに産卵床を移します。

コオロギの繁殖用ケース

湿気を保ちながらひたすら孵化を待つ

設置したら産卵床が乾燥しないようにこまめに霧吹きして孵化するまで待ちます。温度が高い方が孵化しやすいようなので、我が家では蓋をタオルで覆い被せてみました。湿気も保たれて一石二鳥です。通常二週間くらいで孵化するようなので気長に待ちます。

幼令コオロギ

夏場で気温が高いためか、産卵から十日で孵化が始まりました。米粒よりも小さいコオロギたちがワラワラと生まれてきました。生まれて時間が経つと行動範囲も広がり産卵床から外へ出ていきます。

初令コオロギ

最初は数匹だったのが一晩経ってみると一気に増えていました。ぱっと見は蟻のようですが、よく見るとピョンピョン飛び跳ねてコオロギらしさが垣間見れます。

初令コオロギの飼育ケース

孵化してきたコオロギたちが水分補給できるように、コットンパフを湿らせて設置しておきます。あまり湿らせすぎるとコオロギが溺れるので要注意です。

飼育編

孵化したばかりの幼令コオロギの飼育方法にはコツがあります。

広さに余裕のある飼育ケースで飼育する

コオロギの飼育ケース

コオロギは孵化してから脱皮をするごとに初令〜一令〜二令…と成長していき、大きさに合わせて飼育ケースを移して飼育する方法もあるようですが、私の場合は初令から通常サイズのケースで飼育しています。

その理由はアンモニア中毒を防ぐためです。大体500匹程度のコオロギが一度に孵化するのですが、小さいとは言え500匹分の糞尿がケース内に排出されます。

最初は狭いケースで飼育していましたが、ケースが狭いと湿気がたまりアンモニアがケース内に充満してしまい半分以上が死んでしまいました。そこで飼育ケースを広くしたところ、初令コオロギの生存率は一気に上がりました。

新聞紙製オリジナル隠れ家

通常コオロギの隠れ家には卵の紙パックを使用するのが一般的です。しかし初令のコオロギはとても小さく僅かな力で潰れてしまうので紙パックは使用せず、新聞紙を使って隠れ家を自作します。この隠れ家はとても簡単に作れる上にかなり使い勝手が良いのでとてもオススメです。

作り方

新聞紙の切れ端を写真のような感じに適当にカットします。

カットした新聞紙

一本ずつクシャクシャッと丸めます。

丸めた新聞紙の切れ端

新聞紙をひとまとめにします。

カットした新聞紙をまとめる

中心でひねります。

カットした新聞紙をひねる

出来上がり。

新聞紙で作ったコオロギの隠れ家

これを何個か作って飼育ケースに入れます。この隠れ家なら何個重ねてもコオロギが潰れる事はなく、その分ケース内の表面積が倍増するのでコオロギも広々と生活できます。

野菜はニンジンがおすすめ

コオロギの餌用野菜

水分の多すぎる野菜はアンモニア中毒の原因になってしまう恐れが有るので避けます。私の経験上はブロック状にカットしたニンジンがベストです。衛生面を考えて毎日新鮮な物と取り替えます。

タンパク源となるコオロギフードは必ず入れる

オリジナルコオロギフード

私はコオロギフードの重要性をあまり理解しておらず、最初のうちは野菜と水分だけ与えれば大丈夫だと思っていました。そしてある時、コオロギが減っている事に気付きます。

野菜と水分だけ与えられたコオロギ達は、タンパク質不足になり本能的にタンパク質を求めて共食いしていたのです。

それ以降はしっかりとコオロギフードを与えるようにし、共食いもなくなりました。コオロギフードは月夜野ファームのコオロギフードが非常にオススメですが、経済的でないため私の場合はグラブパイの粉と米ぬかを混ぜ合わせた物とフトアゴフードを与えています。

幼令コオロギ飼育におすすめの小皿

コオロギの餌用小皿

試しに購入したコオロギの餌用ゼリーに付属していたのですが、この小皿が今まで使った中では最強の小皿です。

植木鉢のような質感なので幼令コオロギでも登る事ができ、サイズ感もちょうど良くまさしく幼令コオロギ専用小皿です。しかしどこに行ってもこの小皿が売っておらず、今でも探しています。

まとめ

幼令コオロギの群れ

失敗と挫折を乗り越え、おかげさまで現在幼令コオロギケースには1000匹近くのコオロギがワラワラと生活しています。

幼令は癖があり飼育が難しいコオロギですが、5令くらいまで育てることができればもう安心。爬虫類の食費節約のために繁殖に挑戦してみてはいかがでしょう?

コオロギを待つどんぐり氏
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