2015年1月に爬虫類倶楽部でフトアゴヒゲトカゲと対面し、Lovelyフトアゴ生活入りを決めてから2ヶ月後。春も近付いて来たと言う事でそろそろ受け入れ時期を考え始めました。
4月上旬に1週間ほど休暇をとり旅行に行くので生体の受け入れはそれ以降になるとしても、早く受け入れたいという気持ちを紛らわせるために、とりあえず飼育環境だけ整える事にしました。
フトアゴヒゲトカゲの飼育には温度管理がとても重要との事なので、いきなり生体を受け入れるのではなく先に飼育環境を整えて温度管理を予めテストしておいた方が安心です。
ということでさっそく爬虫類倶楽部中野店へ。
Lovelyフトアゴ生活は突然に
この日は爬虫類倶楽部で飼育セットとその他フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要な物を店員さんのアドバイスを聞きながら購入。
そしてせっかくなので生体について色々と質問しながら再びフトアゴヒゲトカゲたちとご対面したのですが、その中に一人とても気になる奴が。。。
何と言いますか、理想はなかったはずなのに、全てが理想通りという感じ。
プロフィールをよく見てみるとフトアゴヒゲトカゲとローソンアゴヒゲトカゲというトカゲのハイブリッド種、その名もビティキンスドラゴン。

しかし予定では4月の旅行が終わってから受け入れる事にしているので、今受け入れる事は出来ません。
それに4月になればもっと良い出会いがあるかもしれないと言い聞かせこの日は帰宅。帰宅してからも彼の事が脳裏から離れず、翌朝家族会議の結果、あっさりビティキンスドラゴンをお迎えする事にしました。
急遽フトアゴヒゲトカゲ(正確にはビティキンスドラゴン)のお迎えが急遽決まったので、すぐに環境づくりに取りかかります。
飼育にはたくさんの機材が必要になるので、必要な物をコンプリートしてくれる飼育セットは初心者にはとても助かります。
価格を押さえたい場合はAmazon等のネット通販がオススメです。
もちろんそれぞれの機材には重要な役割があるため、セッティング前にそれぞれの役割を理解しておくことにしました。
飼育ケージ
フトアゴヒゲトカゲの家になる飼育ケージです。これがないと始まりません。ハチクラオリジナルの飼育ケージでサイズはW600×H450×D450をチョイス。
フトアゴヒゲトカゲの成長を考えるとW900のケージの方が理想的だと思うのですが、部屋の広さを考えると我が家ではこのサイズが限界でした。ただ今回お迎えするビティキンスドラゴンはローソンとフトアゴのハイブリッドは両種の中間サイズくらいにしか成長しないとの事なので、結果的にちょうど良かったかなと思います。
ガラスのためこのサイズでもかなりの重さなので、特に女性の方は取り扱いに注意してください。
ハチクラオリジナルケージ以外にも色んなメーカーからケージは出ていますが、どのケージも爬虫類飼育専用なので使い勝手は良さそうです。中でもジェックスの「グラステラリウムシリーズ」シリーズはガラスケージの中でも比較的安価で使用者は多いようです。
ただ、実際に飼育してみてみるとこのサイズだとケージ内に温度勾配をつけにくく、生体にとっても少し狭いように感じたので後日木製ケージ(900幅)を自作することにしました。
「【初心者向け】木製ケージの作り方」では、僕が初めて製作した木製ケージの作り方を詳しく解説しています。
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木製ケージの作り方-初心者向け-
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バスキングライト
爬虫類初心者の僕は初めて耳にするバスキング(basking)と言う言葉ですが、日光浴をして体を温める事をバスキングと言うそうです。
このバスキングライトは熱を照射することで太陽の代わりにフトアゴヒゲトカゲの体を温めてくれる頼れる兄貴的なライトなのです。バスキングについては「日光浴はなぜ必要?フトアゴヒゲトカゲのバスキングスポット」で詳しく解説しています。
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日光浴はなぜ必要?フトアゴヒゲトカゲのバスキングスポット
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飼育セットにはジェックスの「サングロータイトビーム」が含まれていました。
また「600幅の飼育ケージに最適なバスキングライトを比較検証」では600幅の飼育ケージにおすすめのバスキングライトを紹介しています。
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600幅の飼育ケージに最適なバスキングライトを比較検証
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紫外線ライト
爬虫類の健康にとても大事な紫外線ライト。フトアゴヒゲトカゲは紫外線を浴びる事で新陳代謝を活発化したり体内にビタミンD3を作ったりします。蛍光管タイプや電球タイプのものなど色々な種類がありますが、飼育セットにはジェックスの「レプタイルUVB150」が含まれていました。
紫外線ライトについては「フトアゴヒゲトカゲにおすすめの紫外線ライト」で詳しく解説しています。
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爬虫類飼育におすすめの紫外線ライト
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紫外線ライト用ソケット
紫外線ライトをセットして使用する照明器具です。内側が反射板になっているのでライトの光を効率的に照射してくれます。ハチクラセットに紫外線ライトは一つしか付いていませんでしたが、飼育セットに含まれていたジェックスの「コンパクトトップ」には3つまでライトを付ける事が出来るようです。
追記
現在は紫外線ライトとバスキングライトを兼用出来る「ソラーレUV70」を使用しています。
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スドー ソラーレUV70(メタハラ)を使ってみた
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残念ながらソラーレUV70は現在製造中止となり、交換球のみ販売されています。
保温球
ケージ内をオーストラリア出身のフトアゴヒゲトカゲに適した温度に保つための保温球。赤い光を放つタイプの電球なのですが、トカゲには見えない光なので夜中に点灯していても睡眠の妨げにはならず優しく暖かさを保ってくれるまさに爬虫類の母的なランプなのです。
飼育セットには「インフラレッドヒートランプ」が含まれていました。
色々と調べてみると生体によっては赤色が見えていて睡眠の妨げになっている可能性があると言う説もあるようです。詳しくは「見えないはずの赤い保温球の光が見えている生体がいる説」で詳しく解説しています。
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見えないはずの赤い保温球の光が見えている生体がいる説
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追記
現在はポゴナクラブの『ムーンシャワー』という保温球を使用しています。
クリップ型ソケット
保温球、バスキングライト用のクリップ型ソケットです。このソケットは100Wまでであればどんなライトにも交換出来るので末永くお世話になりそうです。
飼育セットにはビバリアの「太陽NEO」が含まれていました。
サーモスタット(タイマー付き)
サーモスタットはケージ内の温度を自動で管理してくれる優れもの。これがあれば仕事の帰りが遅くなっても安心ですね。むしろこれが無いと外出が多い我が家ではフトアゴヒゲトカゲを飼う事が出来ません。飼育セットにはジェックスの「タイマーサーモ RTT-1」が含まれていました。
温度計
ケージ内の温度管理に温度計は必須なので、水温気温両方計れる温度計を購入。観賞魚用水温計となっていますが、室温も計れる優れもの。温浴をするときにも重宝しそうです。飼育セットには含まれていなかったので、別途ニチドウの「マルチ水温計」を購入しました。
暖突(保温器具)
我が家は冬場あまり暖房を使わないので室温が低く、ケージ内の温度も上がりにくいと思ったので予備保温用にフタに取り付けるタイプの「暖突」のMサイズを別途購入しました。
暖突を設置することで万が一保温球の球が切れた時の保険にもなるので、特に冬場は設置を推奨します。暖突については「爬虫類の保温器具・暖突(だんとつ)」で詳しく解説しています。
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爬虫類の保温器具「暖突(だんとつ)」
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餌入れ・シェルター・流木など

ワクワクしてきた。
その他ケージを彩る備品たち。フトアゴヒゲトカゲを飼う上で、ケージ内のレイアウトを考えるのもとても楽しいんです。ここで餌を食べて、食後はここでバスキングして、夜はここで寝る。そんな彼らの姿を想像するとワクワクが止まりません。ちなみに僕は流木を選ぶのに一時間かかりました。
バックパネルがガラスのままだと寂しいので、炭化コルクボードというパネルも別途購入しました。本当は野性感たっぷりのケージレイアウトにしたかったので、コルク樹皮を買いたかったのですが適当なサイズの在庫がなく断念。しかし炭化コルクは脱臭効果もあるようなのでこれはこれでありです。
追記
現在バックボードには自作した擬岩バックボードを使用しています
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初めての擬岩バックボード作り
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追記
現在は天然石をバスキングストーンとして設置しています。
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フトアゴヒゲトカゲに適したバスキングストーン
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追記
現在床材にはサンドマットを使用しています。
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ジェックス エキゾテラ サンドマット
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飼育ケージのレイアウトに関しては「フトアゴヒゲトカゲのケージレイアウト」で詳しく解説しています。
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フトアゴヒゲトカゲのケージレイアウト
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まとめ
ハチクラセットに加えその他必要な物を買い足し、これで一通り必要な物は揃いました。予想はしていましたがなかなか初期費用がかかります。
しかしこれも念願のLovelyフトアゴ生活の事を考えると痛くも痒くもありません。フトアゴヒゲトカゲ初心者の僕ですが、機材の役割を理解するとボンヤリと飼育イメージが湧いてきました。
これから飼育をお考えの方は「フトアゴヒゲトカゲと暮らす本」参考にすると効率的に理解出来るのでオススメです。
さて、次はいよいよ緊張の「セッティング編」です。すでにワクワクが止まりません。
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初めてのフトアゴヒゲトカゲ-セッティング編-
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