我が家には現在フトアゴ×3、トゲオアガマ×2、レオパ×2とたくさんの爬虫類がいますが、そのうち5匹は壁一面に4台分の飼育ケージを一体化させた特大サイズの木製ケージを自作して飼育しています。
作るのは大変でしたが、それぞれバラバラのケージで飼育していた頃より世話もメンテナンスもしやすくなり、素材や色にもこだわって自作したためインテリアとしても良い出来栄えだと思っています。

ある程度DIYに慣れている人なら想像以上に簡単に作れると思うので、今回はこの大型木製ケージを作る過程をラフ作りから順番にご紹介しようと思います。
ラフ・図面を作ろう
これまで何度も木製ケージを自作してきましたが、自作の強みは何と言っても自分の理想通りの木製ケージを思い通りに作ることが出来ることです。またそれは自作の醍醐味でもあります。
もちろん複雑な仕様の場合はある程度の知識や技術も必要にはなりますが、まずは自分の思い描く理想の木製ケージをラフに描き起こすことが重要です。
むしろ理想をイメージもできていないのに作ることは出来ません。まずは出来る出来ないは考えずに、思い描く最強の木製ケージをラフにしてみましょう。

ラフができたら今度はそれを図面に書き起こし具体化していきます。ラフはざっくりでも大丈夫でしたが、図面は設計図となるためしっかりと作り込みます。
ここで図面をどれだけ細部まで作り込めるかが全てを決めると言っても過言ではありません。
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木製ケージの設計図の作り方-上級者向け-
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木材を塗装しよう
図面が出来上がったら、図面通りに材料をカットします。今回は材料にパイン集成材を使用するのですが、自分ではカットせずにホームセンターでカットしました。ここでも図面の正確さが影響してきます。
今回は塗料に【ワトコオイル】を使用して塗装しました。耐水性がないのが難点ですが、集成材との相性が良く高級感を引き出すことができます。
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木製ケージの塗装方法-上級者向け-
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木製ケージを組み立てよう
塗装から数日間おき、塗料が乾燥したら木製ケージを組み立てていきます。図面通りに組み立てていくだけなので時間はあまりかかりません。ここにきて図面の正確さが物を言うわけですね。
今回のように壁一面を覆うような大型ケージを作る場合は、部分ごとに組み立てて重ねていくととてもスムーズに製作することができます。
これも図面の段階でイメージしておくといいでしょう。
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爬虫類用木製ケージの組み立て方法-上級者向け-
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ケージ内をレイアウトしよう
木製ケージの組み立てが完了したら、紫外線ライトなどの器具や流木などをレイアウトして飼育環境を整えていきます。
パイン集成材を使用した木製ケージは初めてではありますが、基本的なセッティング方法はこれまでと変わりません。
レイアウトが完了して飼育器具の試運転をしてみて、温度環境が適切に整ったらついにフトアゴヒゲトカゲの引っ越しです。
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木製ケージのレイアウト方法-上級者向け-
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フトアゴ を引っ越しさせよう
木製ケージが完成し、温度環境が整ったらフトアゴヒゲトカゲを引っ越しさせます。初めての環境なので最初は挙動不審に徘徊すると思いますが、しばらくするとバスキングしたり高台に登ってみたりと各々の好きな場所で寛ぎ始めました。

こだわりだった流木と擬岩バックボードも雰囲気にマッチしていて、当初に妄想していた以上の出来栄えだと自負しています(笑)
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木製ケージへの引越し-上級者向け-
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まとめ
今回はSPF材ではなく集成材と言う、初心者には扱いの難しい木材を使用してみましたが、理想通りの木製ケージを自作することができました。
当初はテレビボードも一体化させる予定だったのですが、まだ時間がかかりそうなのでこれにて完結とさせていただきます。
フトアゴヒゲトカゲ(爬虫類)用の木製ケージの自作をお考えの方の参考になれば幸いです。