今週末の東レプに備えてどんぐり氏のお嫁さん(仮)のケージ作りを開始しようと思います。以前ギドラ氏とどんぐり氏の木製ケージを自作したので、今回はスムーズに作る事が出来る予感がします。
メタルラックを使いたい
前回はケージ台も自作したのですが、今回はケージの置き場所の都合でメタルラックを上手く使い設置したいと思います。使用するメタルラックはルミナスの「スリムシリーズ」の高さ1740mm×幅915mm×奥行460mmサイズ。
このメタルラックに今回自作する木製ケージと、入居者募集中の600幅のガラスケージを設置して夢の爬虫類タワーを作りたいと思います。
理想の完成イメージを書く
私はDIYや物作りをする時は必ず頭の中に思い描いた完成イメージを絵や図面に書き起こします。ラフスケッチでも構いませんが、具体的に絵にする事で作業効率が全然変わってきます。
1段目 入居者募集中の最上階VIP ROOM
1段目には600幅のガラスケージを設置します。ケージの上に紫外線灯を設置出来るように高さを確保しました。このケージのレイアウトもかなり凝った物にしようと思うのでお楽しみに。
2段目 ソレーレ UV70置き場と収納スペース
棚板がメッシュ上なのでソラーレを置きそのままケージ内を照射します。棚板の位置を変える事で照射距離の調整も可能なのでGOOD。空いた収納スペースにはコオロギハウスを設置する予定です。
3段目 どんぐり氏のお嫁さん(仮)住居
今回製作する自作ケージはこの3段目に起きます。2段目の棚板が蓋代わりにもなるので、ケージの蓋を作る工程が無くなります。万が一どんぐり氏のお嫁さん(仮)がおてんば娘でケージから飛び出ても大丈夫なように低めの位置に設置します。
4段目 収納スペース
この段には飼育用品などの収納スペースとして活用します。生体が増えてくると飼育用品も増えがちです。そんな時この収納スペースが良い仕事をするでしょう。
木製ケージの設計図を作る
完成イメージがまとまったところで木製自作ケージの設計図を作ります。基本的には前回のケージをベースとしています。
正面図
メタルラックの内寸を目一杯使い、出来る限り広いケージになるように心がけました。前回の自作ケージのガラスが大きくて扉を開けにくかったので、今回はガラスのサイズをやや小さくしました。
側面図
こちらもメタルラックの内寸を目一杯使います。サイズが変わっただけで仕様は前回の自作ケージと作りはほぼ同じです。金網窓は夏は涼しくて良いのですが、冬場は逆に保温しにくくなるので防寒用扉も作ります。
床面図
床面には前回と同じくOSB材を使用します。ケージ内面積を見るとどんぐり氏のケージに比べるとだいぶ狭くなりますが、女の子なので大丈夫でしょう。
背面図
背面はワンバイツーとワンバイフォーを組み合わせる予定ですが、床面に使うOSB材の余りで代用するかもしれません。
展開図
どの部分にどのサイズの木材が必要なのか把握するため、わかりやすく色分けしてみました。女の子だからこんなにカラフルなケージにするわけではありません。
カット図
展開図をさらにバラバラにしてカット図にしました。こうすることで必要な材料を整理出来ます。
必要な材料
1×4 | 5本 |
---|---|
1×2 | 4本 |
OSB材 | 1枚(764mm×402mm) |
金網 | 2枚(340mm×200mm) |
アルミアングル | 4本(320mm) |
アルミレール | 2本(764mm) |
ガラス | 2枚(402mm×348mm) |
その他 | 保温器具設置金具など |
ケージ自体のサイズが小さくなり、蓋とケージ台を作らなくて良いのでかなり材料が少なくなりました。このカット図をそのままホームセンターに持って行けば木材を図面通りにカットしてもらえます。
今回はメタルラックの棚板をケージの蓋代わりに使用する事で材料費と時間の節約になりました。保温器具の設置方法を考える必要がありますが、それも棚板を上手く使って設置できそうです。
組み立て開始
ホームセンターで材料調達
前回の記事で作成した図面を島忠ホームズに持参し、図面通りにカットしてもらいました。ちなみに島忠ホームズでは、木材等持ち運びが困難な物を購入すると軽トラやワンボックスを借りる事が出来るので便利です。
床板は自分でカット
床面にはOSB材を使用するのですが、以前購入した残りがあったので自分でカットする事にしました。OSB材にマジックであたりを付けて、ノコギリで一気にカットします。
真っ直ぐカットするのは少しコツが必要ですが、切れ味の良いノコギリだとそう難しくはありません。
側面を組み立てる
次にケージの側面を組み立てます。図面通りに組んでい行けば何も問題はありませんがポイントは2つ。
- 予めビス穴を開ける
- スリムビスを使う
この2点さえ守れば何の問題もありません。元々SPF材が歪んでいたりカット時の歪みが生じるのは仕方ないので、その都度ビス打ちのポイントをズラして微調整していきます。
我が家初となる女の子(たぶん)のケージなので、窓のパーツはホワイトで統一してみました。
側面が出来た時点でホールソーで配線を通す穴を開けます。ケージ作りでヤスリがけの次に労力が必要な作業です。
本体を組み立てる
床板を前面の下部フレーム・背面の下部フレーム・両側面で挟み込んでビス打ちしボックス状にします。また完成してからだと重量があるので、この段階で先にメタルラックへ設置しておきました。
そして残った前面と背面のフレームをビス打ちします。どうですかこのフィット感、設計図さえしっかりと作っておけばかなりラックにぴったりなケージを作る事が出来ます。
次に背面のSPF材をビス打ちします。こちらもビッタリと埋まってとても気持ちよいです。
今回は蓋を作る必要がないのでこれでほぼ完成です。組み立て始めてからの所要時間はたったの15分。何度も言いますが、設計図を制する者が自作ケージを制します。
想定外のあっけなさでほぼ完成してしまったので、早々にビールで一服させて頂きます。
保温器具設置用フレーム
ビールを飲みながら、我ながら良く出来たと余韻に浸っていたらある事を思い出しました。そうです、保温球や暖突などを取り付ける場所が無いのです。
と言う事で、予備で買っておいた1×2をノコギリでチョチョイとカット。
ケージ上部の右半分を二分割する位置に取り付けて保温器具を設置出来るようフレームを作りました。
ガラスレールを取り付ける
前面のフレームにガラスレールを接着剤で取り付けます。こちらも前回の余りを使用しました。
ガラスを取り付ける
オーダーメイドで作ったガラスを取り付けます。前回のケージよりガラスサイズを小さくしたので開け閉めがだいぶし易くなりました。それでもガラスだけだと開け閉めしにくいので、吸盤を取っ手代わりに使います。
防寒用扉を組み立てる
最後に防寒用の扉を組み立てます。
こんな感じで冬場の寒気を防ぐと保温がかなり楽になります。これだけだと倒れてくる可能性があるので補助金具で押さえれるように加工します。
自作木製ケージ完成





きなこさん、入居
仮レイアウトの状態ですが、とりあえず飼育環境を整えてきなこさんが入居しました。
我が家では三台目となるソラーレUV 70を棚板に設置します。生体への距離を40cmになるように設計したのでただ置くだけでOKです。
[kanren id=”972″]借り物の流木とシェルターを設置しました。環境に慣れてきたのか、きなこさんがよく流木に乗るようになって来たので場合によってはこのままきなこさん専用にするかもしれません。
やはりソラーレの効果は抜群で、発色が全然違うのが見てわかります。バスキングスポットは溶岩プレートの上に天然石を設置するお馴染みのMTBスタイルです。
[kanren id=”2000″]前面のフレームにはやや高さを作っておいたので、きなこさんがちょうど手をかけられます。
まとめ
バックボードとシェルターも自作する予定なのでレイアウトはまだ未完成ですが、自作ケージ作りはこれにて終了となります。
今回実感したのはやはり設計段階でしっかりとした計画を練る事の重要性です。緻密な設計図さえあれば後は組み立てるだけなのであっという間に自作ケージを作る事が出来ました。
限られた室内で爬虫類を飼育する場合、ケージのサイズや置き場によって部屋が狭く感じてしまう事もあると思います。しかしメタルラックにピッタリと収まるサイズのケージを自作することで、収納も兼ね備えた省スペース爬虫類ラックの完成です。
ラックの棚板を調整すれば複数のケージを設置する事が出来るので、特にマンションやアパート住まいの方にはオススメの方法です。
