フトアゴヒゲトカゲの温浴

  • 2015年11月13日
  • 2018年8月31日
  • 飼い方

フトアゴヒゲトカゲを飼育する上で必ず飼育者の前に立ちはだかる温浴問題。私も飼育前はトカゲを温浴させる言う発想は全くありませんでしたが、温浴を推奨している爬虫類ショップや動物病院もありフトアゴ飼育にはごく一般的な事になっています。

しかし飼育者の中には温浴は生体に良くないと言う意見もあり、温浴させる方法や回数も飼育者によってバラバラ。そもそも本当に温浴をさせる必要があるのでしょうか?

そこで今回はフトアゴヒゲトカゲに温浴をさせる理由や注意点、方法などをご紹介します。

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温浴をさせる理由

体を洗浄するため

温浴をするフトアゴヒゲトカゲ

私が温浴をさせる一番の理由はこれ、お風呂ですね。フトアゴヒゲトカゲのケージ内は床材や埃等で見た目以上に汚れています。その中で生活していると当たり前ながらフトアゴヒゲトカゲの体も汚れてきます。また餌を食べる際に食べかすなどが口の周りについてしまったり、糞を踏んづけてしまって体にこびりついてしまうこともよくあります。

そんな日々の汚れを温浴で綺麗に洗浄して上げることが、体を清潔に保ちダニ等の害虫発生の予防にも繋がります。

温浴だけに頼らずケージ内をこまめに掃除することでより快適な飼育環境を作ることができます。

水分補給させるため

フトアゴヒゲトカゲは主に野菜や果物などの餌から水分補給します。ケージ内に水入れを設置していても、そもそも水の存在に気付かないためほとんど自ら飲むことはありません。

特にベビーは水分不足に非常に弱く、すぐに脱水になりあっという間に弱ってしまいます。またベビーでなくても水分不足は尿酸値が上がってしまったり脱水症状や便秘の原因にもなるので、水分補給はしっかりとさせてあげたいところです。

スポイトや霧吹きを吹きかけて水分補給させる方法もありますが、温浴によって効率よく水分補給させることができます。

排泄促進

温浴をする事でフトアゴヒゲトカゲの腸内の動きが活性化し排泄しやすくなり、便秘中のフトアゴにはとても効果的です。また温浴中に糞をさせればケージ内を汚すことなく清潔に保てるというメリットもあります。

脱皮の手助け

フトアゴヒゲトカゲは一生脱皮を繰り返します。特に成長期(ベビー〜ヤングアダルト)は常にどこかの皮が剥けている状態です。

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基本的には何もしなくても脱皮は完了するのですが、中には脱皮が苦手な個体がいます。我が家のどんぐり氏が典型的な脱皮下手で、脱皮の時に指一本だけ皮が残ってしまうようなことがよくあります。

そのまま放置してしまう脱皮不全になり指先が壊死してしまう恐れも。そんな時は温浴をさせ、ふやけさせた皮を剥いてやり脱皮を手伝ってあげています。

温浴の注意点

未消化の糞を排泄してしまう

温浴での排泄は半ば強制的に排泄を促すようなものなので、長時間温浴したり毎日温浴をしてしまうと、稀に未消化のままの糞を排泄してしまうことがあります。

ストレスをかける場合もある

個体によっては温浴を嫌がる場合も多いです。我が家も4匹中2匹は温浴大好き、2匹は温浴嫌いと性格によって様々です。嫌がる個体を無理やり温浴させるのは絶対に避けましょう。

温浴のさせ方

温浴をさせるタイミング

起床直後のフトアゴヒゲトカゲは体温が下がっているので、いきなりお湯に浸けると温度差にビックリしてしまいストレスを与えてしまう恐れがあります。そこで起床後バスキングを始めてから1時間後くらい待ち、フトアゴヒゲトカゲの体温がある程度暖まってから温浴をさせましょう。

お湯の温度

我が家ではお湯の温度を35℃〜40℃に保つようにしています。冬場は温度がすぐに下がるのでこまめに足し湯して温度管理に気をつけます。

必ず水温計で温度チェックしながら温浴させましょう。

温浴をさせる長さ(時間)

未消化のままの糞を排泄してしまう恐れがあるため長時間の温浴は避けます。私の場合は5〜10分程度で済ませています。温浴よりもフトアゴヒゲトカゲへストレスを与えない事を優先し、フトアゴヒゲトカゲが湯船から出たがったり、騒ぎ始めたら速やかにお湯から出しケージへ戻しています。

お湯の深さ

温浴をさせる際はプラスチックのケースなどにお湯をはります。あまり水深が深すぎると安定せず暴れ出す事があるので、しっかりと足がつく水深にしましょう。

温浴の頻度

特に頻度は決めずに、基本的には体が汚れてきたなぁと思った時に温浴させ、ついでに水分補給をさせるくらいで良いと思います。

我が家の場合、温浴好きなどんぐり氏とギドラ氏は週に1〜2回くらい、温浴嫌いなきなこさんとハテナは体が特に汚れた時だけさせています。

温浴させてみよう

それでは実際にどんぐり氏の温浴の様子をご覧頂きましょう。

フトアゴの温浴の湯船
温度は35℃〜40℃。

どんぐり氏の温浴はいつもケージの前で行います。起床から一時間程度経ってどんぐり氏の体温が暖まった事を確認できたら、100均で購入したケース(食器用)にお腹が浸かる程度のお湯をためてケージ前に置きます。

温浴をしたがるフトアゴヒゲトカゲ
自ら湯船に向かう変わり者のどんぐり氏。

どんぐり氏はお湯を発見すると自分からお湯の中に入ろうとします。温浴嫌いのフトアゴヒゲトカゲはよく聞きますが、温浴好きのフトアゴヒゲトカゲはあまり聞きません。

お湯に浸かるフトアゴヒゲトカゲ
待ちに待った温浴タイム。

土汚れや埃はお湯に浸かるだけで目に見えて落ちていきますが、しつこい汚れがある時は歯ブラシでブラッシングします。

温浴をするフトアゴヒゲトカゲ
温浴を楽しむどんぐり氏。

時折お湯に潜ったり、くるっと回転したりしますが、基本的に何をする訳でもなくボケーッとしています。

排泄準備をするフトアゴヒゲトカゲ
発射準備を整えるどんぐり氏。

しばらくすると後ろ足を広げてお尻をクネクネし始め、脱糞準備を始めます。そして物凄い勢いで脱糞します。

脱糞するフトアゴヒゲトカゲ
本邦初公開、どんぐり氏の脱糞顔。

ご覧下さい、脱糞中のどんぐり氏の顔になります。気のせいか踏ん張っている顔のようにも見えますね。

湯船から出てくるフトアゴヒゲトカゲ
どんぐり氏、脱出。

せっかく綺麗になった体が汚れるのが嫌なのか、脱糞を済ませると、そそくさと湯船から出てきます。

タオルで体を拭くフトアゴヒゲトカゲ
タオルに包まれるどんぐり氏。

温浴が終わったら速やかにタオルでお湯を拭き、体温が下がる前にケージに戻します。

動画版どんぐり氏の入浴

今でこそ温浴好きなどんぐり氏も、実はベビーの頃は温浴させようとすると大暴れしていました。そこで最初は出来る限り浅くお湯をはり、手のひらに乗せて温浴をしていました。すると徐々に温浴に慣れ始め、次第にお湯に潜ったりお湯の中を泳いだりするようになりました。

そしていつの間にか湯船を見つけると騒ぎ出すようになり、自分から進んでお湯に入るようになったのです。

風呂桶を見ると自分から入るようになる

最近ではギドラ氏もお湯を発見すると自らボチョンとに入るようになりました。

風呂桶を見るだけですっ飛んでくるようになる

ここまで温浴が好きなフトアゴヒゲトカゲは珍しいかもしれません(笑)

特に脱皮中は温浴をしたがる傾向があるようです。

まとめ

温浴をするかしないか、これには本当に正解がありません。もちろん自然界のフトアゴヒゲトカゲには温浴しないでも生きているわけなので、飼育下のフトアゴヒゲトカゲも無理にしなくても良いわけです。

私の場合はフトアゴヒゲトカゲのストレスにならないのであればした方がいいと言う考えです。ストレスになっているかどうかの判断も難しい所ですが、温浴中に暴れたり外に出たがったりするようであれば恐らくストレスになっていると判断できます。

中にはどんぐり氏のように温浴が大好きなフトアゴもいるので、個体の反応を見ながら判断するのが良いでしょう。

温浴をするフトアゴヒゲトカゲ
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