フトアゴヒゲトカゲ用自作木製ケージの設計図(図面)の作り方
フトアゴヒゲトカゲなどの爬虫類用木製ケージを自作するとき、まずは設計図(図面)を作るところから始まります。
この設計図(図面)の完成度で木製ケージのすべてが決まります。
しっかりした設計図(図面)を作ることができれば初心者でも木製ケージを作ることができますが、設計図によっては道半ばで諦めることになる可能性もあります。
設計図大事
そこでこの記事では、僕が初めて自作したフトアゴヒゲトカゲ用木製ケージの設計図の作り方を詳しく解説します。
理想の木製ケージをイメージする
理想の木製ケージを自由に作れるのが木製ケージ自作の大きな魅力です。
そこで、できるできないは別としてとにかく好き放題に考えてみました。
妄想は自由だ
生体に優しい木材を使用したい
ホームセンターの木材コーナーではさまざまな種類の木材が販売されていますが、その中で僕が選んだのは「SPF材」です。
「SPF材」は無垢材なので、生体に害のある接着剤を使用していない安心安全な材料です。
ただ水分や湿気に弱いというデメリットもあるので、床板には「OSB合板」を使用することにしました。
見た目をスタイリッシュにしたい
あまり分厚い木材を使うと頑丈で立派なケージにはなりそうですが、なるべく薄めの木材を使用しパーツ数も最小限に抑えてスタイリッシュな木製ケージにしたいと思います。
通気性の確保と温度調整機能をつけたい
夏の暑さ対策のために天井はほぼ全面を金網にし、両サイドにも通気口を作ります。
また冬場は通気口を塞いで保温性を調整できるようにしたいと思います。
換気用のファンもつければ完璧なのですが、とりあえず今回は保留にしました。
正面のガラス面をできる限り広くしたい
ガラスケージと違い両サイドが木材になるため、フロント面はなるべくガラス面を広くとりケージ内を観賞しやすくしたいと思います。
フトアゴ側からするといい迷惑かもしれません。
暖突設置用パーツを完備したい
「保温球」や「暖突」を使用する予定なので、何かしらのパーツを取りつけて簡単に設置できるようにしたいと思います。
ケーブル類をまとめてすっきりさせたい
ライトやサーモなどの設置機材が増えるとケーブルの本数も増えてしまいます。
そこでケーブル類をなるべくスッキリとまとめたいと思います。
天面は開閉式にしたい
現在使っているガラスケージも開閉式になっているのですが、開けるたびにケーブルを外す必要があり不便に感じていました。
自作ケージではケーブルを気にせず、簡単にパカッと開閉できるようにしたいと思います。
ケージ専用台もついでに作りたい
ケージ台を使用することでフトアゴヒゲトカゲへのストレスを減らし、ケージ下のスペースはうまく収納に活用したいと思います。
木製ケージの設計図(図面)を作る
僕はAdobeのイラストレーターを使用して作りましたが、手書きの設計図(図面)でも構いません。
あくまで設計図なのでこの通りに作れるかどうかはわかりませんが、作りながら臨機応変に対応したいと思います。
木製ケージの正面(フロント面)
正面(フロント面)は極力シンプルに、かつガラス面をできる限り広く取れるように設計しました。
ガラスは現在の飼育ケージと同じく引き戸タイプにして、ガラスレールは奮発してアルミ素材にしました。
木製ケージの側面
木製ケージの側面のポイントは通気口です。
逃走防止のための金網をどうやってつけるか悩みました。
ビスでとめるだけだと安っぽいし、かといってサッシ仕様にするのも費用がかかるので、木材とアルミアングルで金網を挟みこむことにしました。
また、冬場に保温高価を高めるために窓を塞ぐ扉も作ります。
木製ケージの天面
天面は開閉式にするので、本体とは別物で作り蝶番で本体に取り付ける仕様にしました。
構造はいたってシンプルで1×2(ワンバイツー)で金網を挟みこみます。
金網のうえにライトを設置する予定なので、重さに耐えれるように支えとなる柱を二本取りつけます。
この柱には「暖突」もつけられるようにしようと思います。
木製ケージの背面
木製ケージの背面は1×4(ワンバイフォー)を並べるだけのシンプル設計です。
ケージ内に擬岩バックボードを入れる予定なのでワンバイ材ではなく一枚の板でもよかったのですが、厚みが変わってくると色々と面倒なので結局ワンバイ材にしました。
木製ケージの床面
木製ケージの床面は厚みが変わっても影響はないので、一枚物のOSB合板を使用します。
本当は床面も接着剤を使用していないSPF材(無垢材)にしたかったのですが、床面は糞や餌で汚れやすいためメンテナンス性と耐久性を考えOSB合板を使用することにしました。
床面は寸法通りにカットしないとすべてがズレてしまうので要注意です。
木製ケージ台
ケージと一体型にした方が安く済むと思うのですが、今後の移動などを考えてケージ台は別に作ることにしました。
我が家での設置場所に合わせて低めの台になります。
木製ケージのカット図を作る
木材はホームセンターで購入してその場でカットしてもらうので、店員さんがカットしやすいようにカット図を作りました。
けっこうなカット数になるので、わかりやすくサイズ別にリストにまとめておくとスムーズにやりとりできます。
まとめ
SPF材はとても安価な反面、微妙にサイズが違っていたり反っていたりするので反りが少ないものを選ぶ必要があります。
またカットする店員さんの腕によっては指定通りにカットされないこともあるので、ベテランっぽい店員さんに声をかけるのが得策です(笑)
このあと木製ケージを作りながら気づいたのですが、あらかじめビスを打つ場所を決めて設計図に書きこんでおくとかなり作業が捗ります。
この続きは「木製ケージの作り方 | SPF材を使った爬虫類ケージの自作方法」で詳しく解説しています。