フトアゴヒゲトカゲの健康診断
我が家ではフトアゴヒゲトカゲをお迎えして飼育環境に慣れてから、必ず動物病院で健康診断をしてもらいます。ここ数年、自分すら健康診断を受けていないのに、まさか爬虫類に健康診断させる時が来るなんて思ってもいませんでしたが…実はこれ結構重要なんです。
そこで今回はフトアゴヒゲトカゲの健康診断では一体どんな事が行われるのか、そしていくら位費用がかかるのかをご紹介します。
健康診断をする理由
健康診断をする事で病気や怪我を発見できるだけではなく、健康時のデータ(体重・血液など)を記録する事ができます。特に血液検査は健康時の数値を記録しておく事で、万が一病気になってしまった時に悪い部分をすぐに把握し早期治療を行うことができます。
どこに連れて行く?
フトアゴヒゲトカゲの健康診断は爬虫類を診察してくれる動物病院で行います。動物病院によっては爬虫類の診察ができない場合もあるので要注意です。
また移動は生体に負担をかけてしまうので、なるべく自宅から近く移動時間が短くて済む動物病院を選ぶのがポイントです。動物病院をコロコロ変えるのもよくないので、事前に口コミ等を調べて慎重に決めましょう。
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どうやって連れて行く?
我が家ではキャリーバッグで連れて行きます。爬虫類用のキャリーバッグというのは市販されていないので、小動物用のキャリーバッグで探しましょう。プラケースで連れて行く人もいるようですが、冬場は冷え冷えになるのでホッカイロを蓋に貼ると保温できます。
診断内容
触診
まずは直接生体に触れて肉付きは良いか・口の中に異常は無いかなど、体の至る所をチェックされます。ハンドリングに慣れている個体なら問題ありませんが、慣れていないと大騒ぎなんてことも…。
ハンドリングを嫌がる場合でも時間をかければトレーニングできる場合もあるので、こちらの記事を参考にチャレンジしてみてください。
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寄生虫検査(検便)
持参した糞を顕微鏡でチェックし寄生虫がいないかを確認します。
寄生虫がいたとしても大半は普段の生活に支障ありませんが、下痢の原因になったり体調を崩した時に悪影響になる場合があります。寄生虫は飲み薬で簡単に駆虫することができるので、駆虫してしまった方が安心です。
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我が家のトカゲたち揃って寄生虫持ちでしたが、投薬によって簡単に駆虫することができました。
血液検査
血液検査は血液から様々な数値をチェックし、レントゲンでは分からない体の異常を見つける事が出来ます。このように、参考値と検査結果を見比べて異常がないかを確認します。
上の写真はどんぐり氏の検査結果です。この時に指摘されたのが『GPT/ALT』と『リン』の二カ所。特に気になるのが『GPT/ALT』の値。参考値よりも大幅に高い数値になっていて、肝臓に異常がある時にこの数値が高くなるそうです。ただ通常ここまで数値が異常だとかなり食欲が落ち込むそうなのですが、どんぐり氏の場合食欲は増える一方です。体調が悪い様子も全くないので定期的に血液検査をして様子を見る事になりました。
こちらはギドラ氏の検査結果です。尿酸値が若干高いようでこまめな水分接種と食生活の改善をした方が良いとアドバイスを頂きました。
このように数値化することで、悪い部分だけではなく少し気になる程度の部分も洗い出すことができ、日々の給餌や飼育環境を早期に改善することができます。
検査費用
検査費用は動物病院によって変わりますが、参考に初診で健康診断を受けた時の費用を掲載しておきます。
初診料 | ¥1,500 |
---|---|
X線検査(レントゲン) | ¥5,000 |
血液検査 | ¥7,000 |
糞便検査 | ¥1,000 |
お薬(コクシジウム) | ¥1,500 |
合計 | ¥18,360 |
まとめ
フトアゴヒゲトカゲは体調不良を表情で訴える事も喋る事も出来ません。健康診断をすればそんな彼らの目に見えない健康状態を数値化し、異常を早期に発見し対策する事が出来ます。
爬虫類とは言え大事な家族。健康診断にかかる費用は決して安くはありませんが、少しでも家族であるフトアゴヒゲトカゲが長生き出来るよう定期的な健康診断をおすすめします。