ヴィティキンスドラゴンとは?
ハイブリッドカーの出現で世間にも浸透しているハイブリッドという言葉。工業製品では複数の方式を組み合わせること、生物では異なる種を掛け合わせてできた交雑種のことを指します。
何となくハイブリッドと聞くと、双方の良いところだけを掛け合わせ優れた性能と優れたヴィジュアルを併せ持つ、まさに天に二物を与えられた存在のようなイメージがあります。
当ブログの読者の方は薄々お気付きかもしれませんが、実は我が家にも、ハイブリッドがいるのです。
ヴィティキンスドラゴン・ギドラ氏
ヴィティキンスドラゴンとは、フトアゴヒゲトカゲとローソンアゴヒゲトカゲのハイブリッドです。
ローソンアゴヒゲトカゲは、小さいフトアゴヒゲトカゲとも呼ばれていて、顎のトゲが少ないもののフトアゴにとても似ています。また成長してもフトアゴの半分くらいのサイズにしかならなず、小さなケージでも飼育可能なため何気に人気があります。
そんなフトアゴヒゲトカゲとローソンアゴヒゲトカゲのハイブリッドであるヴィティキンスドラゴンは、一体それぞれのどんな点を引き継いでいるのでしょうか?
見た目
ふむふむ。
…。
顔デカっ!!
ヴィティキンスドラゴン・ギドラ氏はよりによってフトアゴからは顔のデカさを、ローソンからは体の小ささを引き継いでしまっているのです。
そして何故かフトアゴから引き継いだ顔に本来あるはずの凛々しいトゲだけは引き継げず、何とも言えない頭デッカチなコミカルフォルムに仕上がっています。
ショップでギドラ氏と出会った時はこんなに顔がでかかった印象はなく、むしろ格好いい印象しかなかったのですが、当時の写真を振り返ると昔からデカ顔でした。
女性の顔は角度によって可愛さが変わると言いますが、ギドラ氏もたまに格好よく見える角度があるので参考に載せておきます。
俗に言う、詐欺写メです。
体型
ギドラ氏は現在全長35cm・体重180gで、これは我が家にやってきた時からほとんど変わりません。ややローソンより大きいと言った感じでしょうか。それでもフトアゴに比べると体が小さいので900幅のケージだとかなり余裕があります。
高いところが好き
半樹上性でもあるローソンの血を受け継いだのか、ギドラ氏は高いところに登るのが大好きです。流木はもちろんバックボードにもしょっちゅう貼り付いています。
またケージから出すとよく人によじ登ったり、テンションが高い時は飛び乗ってきたりもします。
温浴が好き
温浴が好きで水を見つけると湯船に自ら飛び込みます。喉が渇いている時はガブガブとお湯を飲み、くるくると廻りはじめ、脱糞するとまた自ら湯船から出ていきます。
その日の天気に気分が左右される
不思議なもので、その日の天気でテンションが全然違います。ちょっと曇るだけで朝からテンションが低く、寝ている場所から一歩も動かない日もあります。
特に雨の日なんかはテンションが最悪で、雨が降っているのがわかるのかずっと屋根のある場所で雨宿りしています。
見てくださいこの姿、絶望的な目をしています。
雨が止むとケロッと元気になるのでご心配なく。
見てる
これがギドラ氏の最大の特徴かもしれません。寝ている時以外はとにかくストーカーのごとくこっちを見ているので、しょっちゅう目が合います。
み、、、
見てる!!
み、、、
見てる!!!!
そういえば先日のクリスマスイブの深夜というか早朝4時頃、いつもなら完全に寝ている時間に暗幕に包まれたギドラ氏のケージから何か気配を感じました。
部屋もケージ内も真っ暗でまだ起きているはずはありませんが、気になったのでこっそりケージの中を覗いて見ると。。。
やっぱり見てる!!!!
サンタクロースでも待っていたのでしょうか。メリークリスマス。
まとめ
散々顔がデカいとバカにしてきたギドラ氏ですが、今ではそのアンバランスなコミカルフォルムにとても愛着が湧いています。野菜を食べなかったり、急にどんぐり氏にキレ始めたり、数日間引きこもったりとつかみ所のなさは相変わらずですが、とても大人しく飼いやすい性格です。
ヴィティキンスドラゴンはほとんど出回っていないため、爬虫類ショップでも滅多に見かけることはありません。そして売り出されたとしてもフトアゴやローソンを探している人にはお迎えされず、ギドラ氏のように長い間売れ残ってしまうことも多いようです。
しかし!ヴィティキンスドラゴンはフトアゴやローソンにはない魅力をたくさん持っています。もし偶然にも出会ってしまった際は、ぜひ前向きにお迎えを検討してあげてください。