グラブパイ GRUB PIE(レパシースーパーフード)
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)など昆虫を主食とする爬虫類の餌として話題の人工飼料(フード)・レパシー・グラブパイ。我が家ではコオロギを常にストックしているので特に必要ではなかったのですが、あまりにも話題になっているので気になっていました。
評判によるととにかく爬虫類の食いつきが良いとの事で、今まで昆虫以外を食べなかった個体がグラブパイなら食べたという話を聞いて一つのアイデアが思い浮かびました。
我が家のギドラ氏は野菜を全く食べません。試しに数日間餌を控えてみましたが、それでも野菜どころかフードにも見向きもせず、コオロギ以外は絶対に口にしませんでした。
しかし!もしギドラ氏がグラブパイを食べてくれる事があれば、グラブパイに野菜を混ぜる事で直接野菜を与える事が出来ます。これは試してみる価値があり!ということで早速グラブパイを購入しました。
成分・栄養価
高品質な昆虫粉末を75%配合
グラブパイはフェニックスワームを主原料とし、昆虫を主食とするすべての爬虫類・両生類・鳥・ハリネズミの主食となると謳っています。
粗蛋白 | 40%以上 |
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粗脂肪 | 12%以上 |
粗繊維最大 | 15% |
水分最大 | 10% |
粗灰分 | 12% |
カルシウム | 1.5% |
カルシウム:リン比率が理想的
爬虫類にとってカルシウムとリンの比率は1〜2:1が理想的だと言われています。比率の悪い餌に関してはカルシウムをダスティングする必要があるのですが、グラブパイは2:1と理想的なバランスとなっています。
グラブパイだけで飼育できる?
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)等の昆虫を主食とする爬虫類はグラブパイのみで終生飼育も可能のようですが、フトアゴヒゲトカゲのような雑食性の爬虫類はグラブパイだけでは飼育することはできません。
昆虫食がメインとなるベビー〜ヤングアダルトであれば主食として与えても大丈夫ですが、雑食傾向が強くなるアダルト以降にはベジバーガーの方がおすすめです。
価格
グラブパイは85gと170gのパッケージが販売されています。
85g | ¥1,801 |
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170g | ¥2,751 |
Amazonでの価格を参考にしています。
作り方
①調理道具を用意する
グラブパイは元々粉状になっている物をゲル状に調理する必要があります。調理と言ってもそんな大掛かりなものではなく、道具も全て100均などで購入できます。今回は全てダイソーで購入しました。
電子レンジOKのタッパー
適当なサイズのタッパーです。ポイントは電子レンジOKと言うところですが、別に電子レンジNGでも構いません。
グラブパイ調理セット
キッチンコーナーで発見した『ステンレス薬味・調理3点セット』という商品が、あまりにもイメージ通りのセットだったので、勝手に『グラブパイ調理セット(グラブパイナイフ・グラブパイトング・グラブパイスプーン)』と命名してしまいました。
付属の計量スプーン
専用の計量スプーンです。洗剤の計量スプーンのような感じでグラブパイの中に同梱されているのですが、奥深くに埋め込まれている恐れがあるので見当たらなくても諦めないで探してみて下さい。
グラブパイは、グラブパイ:水=1:4の比率で混ぜるのですが、この計量スプーンはその比率で作られているのでとても便利です。
②タッパーに水を入れる
タッパーの蓋を開け、付属の計量スプーン(大)の方で水を必要な分だけ注ぎます。今回はとりあえず4杯分作る事にしました。
③レンジでチンして沸騰させる
タッパーの蓋を締めて水が沸騰するまでレンジで温めます。温めすぎると蓋が吹き飛んでビックリするので要注意です。タッパーがレンジ不可の場合はポットやケトルでお湯を湧かして下さい。
一つ注意点として、必ず熱湯であること。十分な温度が無いと上手くゲル状にならずに残念な感じになります。
④熱湯にグラブパイを入れる
計量スプーン(小)の方で水と同じ杯数、今回の場合は4杯ほどグラブパイを入れます。
⑤手際良くよくかき混ぜる
熱湯が冷めないうちにグラブパイをよくかき混ぜます。熱湯の温度が低かったり、ちんたらしていると綺麗なゲル状にならないのでスピーディーにかき混ぜます。
⑥常温で冷ます
しっかりと混ぜることが出来たら蓋をせずに常温でしばらく放置します。同じ手順で三つほど作りました。
熱が冷めるとしっかりと固まって綺麗なゲル状のグラブパイの完成です。
保存方法と消費期限
開封後のグラブパイには消費期限があり、保存方法によって消費期限が変わってくるので注意が必要です。
調理前の消費期限
冷蔵保存 | 2〜3週間 |
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冷凍保存 | 6ヶ月間 |
調理後の消費期限
冷蔵保存 | 2週間 |
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冷凍保存 | 6ヶ月間 |
思いのほか消費期限が短いので、調理前のグラブパイは冷凍保存する事にしました。冷凍保存するとこんな感じに固まってしまいます。
使用する際に固まってしまった部分を細かく砕いて使います。
調理後のグラブパイは二週間で使い切れそうならタッパーのまま冷蔵保存し、無理そうなら冷凍保存します。冷凍保存した物を使う時は自然解凍して与えます。
グラブパイは清潔に保たないと傷みやすいので、調理する時やカットする時は素手で触れないように注意しましょう。
与え方
グラブパイ調理セットのグラブパイナイフで食べやすいサイズにカットします。羊羹を切るイメージですね。
必要な分だけカットしたらグラブパイトングを使い、餌入れ等に移し替えて完了です。
餌入れのまま与えるもよし、ピンセットで与えるもよし。生体が食べやすい方法で食べさせてあげて下さい。
フトアゴヒゲトカゲの反応は?
どんぐり氏
初日は警戒しているのかペロっと舐めただけで食べませんでしたが、翌日からコオロギ並に食べ出しました。普段与えているフードに比べると比べ物にならないほどよく食べます。
ギドラ氏の反応
ギドラ氏の食へのこだわりは想像以上に強く、数日間ほど試しましたが味見をする程度で一度も食べてくれません。食べてくれないどころか、味にビックリして後退りするほどです。
レビュー
昆虫の代わりとして
グラブパイは昆虫をそのまま与えているようなものなので、「爬虫類は飼いたいけど餌の昆虫が苦手」という人にはとてもおすすめです。
嗜好性は高いけど、食べない個体もいる
巷では嗜好性の高さが話題ですが、確かにどんぐり氏の食べっぷりは他のフードとは別格でした。しかしギドラ氏が食べなかったように、全ての個体が必ず食べてくれるというわけではないようです。
糞が緩くなる
ゲル状で水分を多く含むため水分補給にもなる反面、糞が若干緩くなりました。下痢をするほどではありませんが、緩くなりすぎるようであれば使用を控えた方が良いでしょう。
まとめ
今のところ野菜を一緒に食べさせる作戦は成功していませんが、今までコオロギ以外には見向きもしなかったギドラ氏が初めて味見をしてくれたので、グラブパイの実力は本物のようです。
我が家の場合は活きコオロギをストックしているので正直必要ありませんが、たまにやってくるコオロギ不足の時の非常食として活躍してくれそうです(笑)